自動車産業 2008 12 6

 アメリカの自動車会社については、いろいろな意見があるでしょう。
経済学的な見地からすれば、破綻は当然かもしれません。
今、救済しても、数年後には、また破綻の危機を迎えます。
 自動車会社の首脳は、今回の経営危機を、
金融危機のせいにしていますが、
決して、そんなことはありません。
 仮に、金融危機がなかったとしても、
やがて経営危機に陥っていたでしょう。
そこには、構造的な問題があるからです。
まるで、環境の変化についていけなくなった恐竜のように。
 温暖な時代は、体を巨大化させた方が有利だったでしょうが、
地球環境が寒冷化してくると、その巨体は不利でしょう。
だからといって、急に「やせろ」と言われても、
恐竜には無理な相談だったでしょう。
 さて、話がそれましたが、
経済学的な見地からすれば、そういう見解でしょうが、
政治的な見地からすれば、破綻という選択肢はないでしょう。
あまりにもタイミングが悪すぎます。
 経済的な理由で、暴動というと、中国を連想するでしょうが、
アメリカにも、その可能性があります。
 数年前に、ハリウッドの映画で、マーシャル・ローという映画がありました。
ブルース・ウィリスが出演した映画です。
マーシャル・ローとは、日本語にすれば、戒厳令でしょうか。
それとも軍政でしょうか。
 アメリカで暴動というと、
日本人からすれば、信じられないかもしれませんが、
雇用不安で泣き寝入りをするのは、世界で日本人ぐらいでしょう。
外国では、即、暴動につながります。
 巨大な自動車産業。
部品メーカーまで自動車産業に含めれば、あまりにも巨大です。
そんな自動車産業を破綻させたら、州兵が忙しくなるでしょう。


















































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